【体験談】私が歯列矯正をしない理由【現役歯科衛生士監修】

生活

こんにちは、しりあるです。

皆さんは

「歯並び気になるな〜・・・」

「今より歯並びがキレイになったら嬉しいなー」

って思ったことありませんか?

私も以前、そんな風に歯列矯正をしたいと思ったことがありました。
ですが、実際に矯正歯科の先生に話を聞きに行ったり、調べたりした結果

歯列矯正をしないことに決めました。

この記事では、私が歯列矯正をしないと決めた理由とそのプロセスを共有します。

なお、この記事は現役歯科衛生士の妻にしっかり確認してもらいながら書きました。歯列矯正をしようか悩んでる人の助けに少しでもなれれば、嬉しいです。

歯列矯正とは?

そもそも、歯列矯正とは?

言葉の意味としては

よくない歯並びを直すこと。矯正装置が使われる。

出典:デジタル大辞林

歯列矯正にはは、大きく分けて3種類の治療法があります。

 

ワイヤー矯正

最もポピュラーな治療法であり、比較的安価。

 

裏側矯正

目立たないが異物感が強く、費用が高い。

 

マウスピース矯正

虫歯になりにくく、取り外し可能なので目立たない。

 

保険は適応される?

歯列矯正は保険が適応される場合とされない場合があります。

保険が適応される場合

厚生労働大臣が定める疾患に該当する場合は保険が適応されます。

ですが、そのためには口腔外科などに受診し、保険適応の症状に該当するか、専門の医師に診断してもらう必要があります。

【治療前に必見!】歯の矯正も保険がきく?保険適用される症例と適用後の負担額 | 歯列矯正の基礎知識コラム | 東京・エムアンドアソシエイツ矯正歯科
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保険が適応されない場合

「見た目が気になるからキレイにしたい!」など、機能的に問題があるとかではなく、見た目をキレイにしたい場合は保険が適応されません。

美容整形に近い目的の治療は、保険が適応されないことが多いです。

歯列矯正をしたいと思った経緯

もともと歯ぎしりがひどくて一般歯科に通っていたのですが、そこで歯科医師の先生に歯列矯正を勧められました。

歯列矯正をしたいと思ったポイントは3つ

噛み合わせが良くなることで、
・見た目が良くなる。
・発音が良くなる。
・歯ぎしりが治るかもしれない。

「それだったら、矯正してみたい!」って思いました。

私の口の中の状況

相談に行った当時、私は20代後半。

歯は、上の親知らず2本と下の前歯が2本生まれつきない状態、下の親知らずは歯茎に埋まってます。
比較的歯並びはキレイですが、下の前歯が2本ない分、下の列が若干すきっ歯。

矯正歯科に相談に行く

一般歯科で勧められてすぐ、私が住んでいる市内で1番評判が良い矯正歯科に相談しに行きました。

相談の流れ

  1. 歯科衛生士の方に問診してもらう
  2. 矯正歯科の先生に歯並びを確認してもらう
  3. 治療の進め方、期間、治療費などについて相談する
歯列矯正の流れ(私の場合)

上の列には手を着けず、下の列のすきっ歯を矯正する流れを説明します。

1.下の親知らずを抜く。

2.ワイヤー矯正で、下の前歯にスペースを作る。

3.下の前歯を削る。

4.空いたスペースに削った前歯を土台にして、型をかぶせる。

 

面食らった

「歯並びがキレイになったら嬉しいなー」

くらいの軽い気持ちで相談に行った私は、歯列矯正の現実に面食らいました。

想像以上に長い治療期間

私の場合はキレイな歯並びになるまで、3〜4年ほどかかると言われました。

また、それだけの長い期間、毎日のケアや通院・痛みに耐えて頑張ってキレイな歯並びになったとしても

  • 歯ぎしりや食いしばりの癖
  • 口や舌・顎の動きの習慣
  • 虫歯

などによって噛み合わせが変わリ、元の歯並びに後戻りしてしまう人は少なくありません。

想像以上に高い治療費

100万円前後かかると言われました。

私の場合は、病気の治療のためではないので医療保険は適応されず、全額自己負担になります。

主に費用がかかる項目として

  • 矯正器具の代金
  • 矯正器具の処置代
  • 矯正器具の調整料(締め直しなどのメンテナンス)

などなど、多くの費用がかかります。

歯ぎしりが治る保証はない

歯ぎしりの原因は、主に「ストレス」、「歯並び」、「喫煙・飲酒」と言われていますが、詳しいことはわかっていません。

なので、歯ぎしりを治す根本的な治療法はなく、歯列矯正をしても治るとは限りません。

歯並びが悪くても問題はない

保険が適応されるような疾患でもない限り

「歯並びがキレイな方が良い」というエビデンス(医学的根拠)はありません!

すでに健康に生活している

歯並びが悪いからといって「食事が取れないとか「話せない」とか言うわけではありません。

私が話を聞いた矯正歯科の先生は、学校の歯科検診などもされています。
ですが、歯科医院にある模型のようなキレイな歯並びの子は、クラスに1〜2人程度しかいないそうです。

だからといって、食事が取れないとか不健康だとかいう子はいません。

歯並びよりも「歯に負荷をかけている状態」に気を付ける

人は1日24時間のうち、約17〜30分間しか上下の歯はつきません。(食事で噛む時と唾を飲む時だけ)

常に噛んでいたり、舌で歯を押したり、指をしゃぶったりと常に歯に力を加えるから、歯並びが悪くなってしまいます。

私は普段から筋トレなどで、歯を食いしばることがよくあります。
その習慣が、歯並びや歯そのものに大きな負荷をかけていたんだな、と反省しました。

虫歯に注意!

人によっては虫歯のリスクに注意する必要があります。

私の場合は下の列がすきっ歯というだけで、比較的手入れがしやすかったので、虫歯のリスクは低かったです。

ですが、画像のような「叢生(そうせい)」、俗に言う「乱杭歯(らんぐいば)」の人は自分での手入れが難しく、虫歯になりやすい傾向があるので、保険が適応されない人でも歯列矯正が必要な場合があります。

歯列矯正をするかしないかの最終判断は、よく歯科医師に相談し、メリットとデメリットを比較検討したうえで決めてください。

まとめ

「歯並びがキレイになったら嬉しいなー」くらいの軽い気持ちだった私は説明を聞き、自分で調べていく中で

長期の治療に伴う毎日の歯のケアや痛み、費用に耐えらそうにない

言い換えれば、私にとって

「キレイな歯並び」は、その苦痛に耐えてまで欲しいものではない

ということを、歯列矯正に向き合ってみて、初めて知ることができました。

歯列矯正をして歯並びが良くなったから、人生がバラ色!
と、いうわけではありません。

歯は死ぬまでずっと付き合っていくもの。

後悔のない選択ができるよう、一度立ち止まって自分の価値観を見直してみてください。

 

この記事を書いた人
しりある

転勤族の会社員パパブロガー(28)
富山県出身、高校卒業後に就職し、山口→福岡→茨城→新潟の転勤を経て、現在は茨城県在住。
妻・娘・猫との大切な時間を有意義に過ごせるよう、試行錯誤を繰り返す。
主に料理や猫、日々の気付きについて発信します。

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